こんにちは
私が気になっている銘柄をさくっと紹介するシリーズです.
今回は「ケル」の銘柄分析を行なっていきます.
ケル株式会社の事業内容
企業概要
当社グループは、当社と子会社4社で構成され、単一セグメントに属するコネクタ、ラック、ソケット等の製造・販売を主な事業の内容としております。
コネクタ……………工業機器・画像機器等の電子・電気機器において、実装されたプリント基板間や機器内、機器間の電気的接続、切り離しのためのコネクタの製造・販売。
ソケット……………ICをプリント基板に組み込むためのICソケットの製造・販売。
ラック………………制御基板や周辺機器の収納をシステム化したラックの製造・販売。
ハーネス……………コネクタとケーブルを接続したハーネスの製造・販売。
身近な電子機器から,医療機器,産業機器,工業用ロボットなどエレクトロニクス機器に使われるコネクタに強みをもつ会社です.これらの機器がなくなることはないので,今後も需要が見込めそうです.
また,決算を読むと,コロナによる停滞から抜け出し増収,新機種申請が再開,等,アフターコロナに向けたポジティブな記載がちらほら見られた点も好印象です.
個人投資家向けにわかりやすくホームページが作られていましたので,興味があればこちら↓からみてみてください.
ケルの各種指標
2022年8月12日時点の情報です.
株価 | ¥1,584 | 自己資本比率 | 75.4% |
時価総額 | 123億円 | ROA(実績) | 8.47% |
PER(実績) | 7.9 | ROE(実績) | 11.01% |
PBR(実績) | 0.83 | 配当利回り(予想) | 5.11% |
各種指標はめちゃくちゃいいのに,PER 10倍以下,PBR1倍以下で放置されています.
自己資本比率は75%とかなり高く,配当性向も40%と決算で発表しています.
ケルの業績推移
21年までは横ばいですが,去年度から急激に売上を伸ばしています.

ケルの利益
去年度の伸びがすごかったのもあり,今年度の純利益会社予想は前年微増に留まるようです.

EPSとBPSもかなり綺麗に右肩上がりです.
着実に資産と利益を積み上げているのがわかります.

ケルの配当推移
続いて配当に関してです.
これまでの推移はこんな感じです.去年度一気に増配してますが,その前を見ても増配を続けています.

決算説明でも,配当性向40%以上を目標と強調しており,株主還元に意欲的なことが伺えます.
配当利回りは現時点で利回り5.1%です.

ケルのチャート
最後にチャートを見てみます.
月足チャートはこちらです.

コロナショック以降は右肩上りの綺麗なチャートです.
買いに向かいたいところですが,2018/1の最高値に近づいていますので,少し躊躇します.
しかしながら,割安,財務良好,配当良好の優良株だと思います.
1600円あたりを突破してきたら,買いに行くかもしれません.
最後に…
私は現在,決算書の読み方,各種指標の見方など,個別株に本格的に取り組むための勉強をしています.
この銘柄分析もその一環です.
監視銘柄はまだまだたくさんあるので,少しずつご紹介できたらと思います.
決算書を読む上で勉強になった本をいくつか紹介して締めたいと思います!