こんにちは
先日こんなニュースが日本全国を騒がせました。
[https://japanese.engadget.com/2019/11/13/lyz/]
Yahoo!とLineの経営統合が勧められているというニュースです。
要するにソフトバンクグループの傘下にLineが入るということになります。
引用元 : ヤフーニュース
Lineは国内に8000万人、Yahoo!は国内に5000万人の顧客を抱え、これらが統合すれば1億人規模の巨大サービス企業が誕生します。
このことについて詳しく書いていきます。
経営統合は何が嬉しいの?→両者の悩みをうまく補完できる
両者の悩み
Lineは国内最強のメッセンジャーアプリです。国内だけでなく台湾、タイ、インドでも高いシェアを持っています。
最近はLine証券やLine payといった新たなサービスに手を出していますが、その先行投資の負担が大きく営業赤字という状況です。
一方でソフトバンクグループの傘下であるソフトバンクは国内の通信3大キャリアの一つです。ソフトバンクは過去にいち早く国内でiPhoneの取り扱いをし始めたり等、他のドコモやauとの差別化を図ってきました。しかしながら最近はサービスの内容は3社ともほぼ似たり寄ったりで中々明確な差別化ができず、顧客の獲得も停滞しています。
ソフトバンクグループは国外にも出資し、海外の巨大企業と競いたいところですが、今ひとつ決定打にかけているという状態です。
両者が手を組むと互いに嬉しいことがある
こんな中、両者が手を組むことができればどうでしょう?
Lineはソフトバンクグループの強力なサービス基盤を得ることができます。Lineのようなメッセンジャーアプリは日常的に開きますから、ここにソフトバンクグループの営業力を生かし、様々なサービスや広告、販売に結びつけることができれば営業利益は拡大しそうです。
一方でソフトバンクは国内最強のメッセンジャーアプリを獲得できます。スマートフォンとメッセンジャーアプリというのは非常に親和性が高く、通信業者とメッセンジャーアプリが手を組み自社グループのサービスに引き込めるようなサービスを展開できれば、停滞する3大キャリア競争の決定打になりえそうです。
キャッシュレス還元戦争は終結か?
もう一つキーとなるのが、最近流行りのQRコード決済サービスのpaypayとLine payの統合が見込まれることです。
paypayも様々な高還元キャンペーンを打ち出し、顧客数を伸ばす一方で営業赤字です。
上述したようにLineも先行投資がかさみ営業赤字ということで、いわゆる消耗戦とも言える戦いになっています。
経営統合によってこのQRコード決済サービスも統合されるのではないかと言われています。
日本国内で消耗していては10億人のユーザーを抱えるアリペイなどのQRコード決済サービスと戦うことはできません。国内のQRコード決済ツートップが合わさって効果的に作用すれば世界と戦う基盤になりえそうです。
まとめ:また交渉段階。今後の動向に期待。
今回の経営統合の話ですが、まだ交渉段階ということで正式に決定したわけではありません。
もしこの統合が確実なものとなれば、国内最強のメッセンジャーアプリが国内最大級のグループ傘下にはいることで3大キャリアのシェアやQRコード決済のシェアが大きく変わることが予想できます。Lineは国外でも利用者が多いので、世界と戦える日本発の巨大IT企業にもなりえると思います。
今後の動向に期待ですね。
それでは!