こんばんは
かなり間が空き,久しぶりの更新です.
1月は大学院の中間発表,2月は某研究所でインターン,そして3月は就活とかなりバタバタな3ヶ月を過ごしておりました.
ここで違和感に気がつかれた方もいらっしゃるかもしれません.
実は以前にこんな記事をあげていました.
こんにちは今回はタイトルのとおり、私が博士後期課程進学を決意したことについて、書こうと思います。記事自体は数分で読める内容だと思いますが、この決断を下すまでかなりの時間を要しました。この結論が出るまで...
以前声高らかに「博士課程に進学する」といった内容の記事を書いていたのです.
「嘘つきじゃないか」と言われてしまえば,仰る通りです.すいません.
去年この記事を書いた時は確かに進学に対する決心を固めていたのです.今でも学位取得の意思は変わっていません.
ただ,その後の1,2,月の間も,自分の目指すところを自分なりに考え,なにが最適な選択なのか?,本当にこれが正しいのか?考えていました.
その結果,私は企業の研究所へ行き,社会人博士として,学位の取得を目指すことにしました.
今回は,その経緯や理由を,同じく進学および就職で迷う方々,および,私自身に向けて書き残すことにします.
博士進学→企業就職へ進路変更した理由
理由は大きく3つあります.まずはそれを挙げます.
- 自身のテーマと研究室テーマの相違
- 企業研究所での1ヶ月のインターン
- 経済的な有利さ
それでは一つ一つ書いていきます.
自身の研究テーマと研究室の研究テーマの相違
これが一番大きな理由だと思います.
詳しくはかけませんが,私が現在興味をもって取り組んでいる研究テーマは研究室の主流のテーマとはかなり違う内容になっています.学部4年のはじめに,私が持ち込んだテーマで,むしろよくやらせてもらえているななと思うくらい違います.私も先生もこの分野に関してはわからないことだらけという状態で,一緒に勉強しながら進めているという感じです.
ある程度は独学でなんとかなりましたが,これを博士後期課程でもやっていくのがかなり厳しいぞというのが感覚としてありました.パソコンだけで完結する研究ならいいんですが,私の研究の場合,実験系の機材が必要になるのです.しかもすごい高い.
とはいえ,博士後期課程までいくなら,やはり,その道のプロにならなきゃいけない.
そういうわけで,これ達成するためには,先生には申し訳ないけれど,その分野を専門に扱い,知識と機材面双方で環境が整った研究室に移動するべきだろうなということを考えていました.
その場合,私のテーマを扱う研究室は私の所属する大学院にはありませんので,外部の大学院に進学することになります.そうなると,内部進学のメリット(学費免除等)を享受できない上,煩雑な入試準備や引越しまで必要になります.
研究所での1ヶ月のインターン
さてどーしようかと考えているうちに,2月になり,以前からエントリーしていた,某企業の研究所へのインターンにいくことになりました.
特定をさけるためにボカしますが,自身の研究テーマと似通ったテーマで1ヶ月弱研究させていただきました.
ここでの経験はかなり貴重でした.
それまでは,企業の研究所に関して,あまりイメージが湧いていなかったのですが,実際に行ってみると大学の研究室とかなり似通った雰囲気を感じることができました.具体的には,数人の部署の中で,輪読会をしたり,国際会議に参加したり,他機関と共同研究したりといったことができるといった感じです.
ここでの経験を経て,どうやら研究開発に予算を潤沢に回せる,ある程度大きく企業のR&Dならば,大学程ではないにしろ,自由に自身の研究に取り組めそうだということがわかりました.
このインターンに行けていなかったら,企業研究所なんて選択肢にも入らずに,博士後期課程に直行していたと思います.
そうわけで,自身の研究をより極めたいと考えた時,
- 他の大学院の研究室へ進学する.
- ある程度大きく,予算に余裕がありそうな企業の研究所へ就職する.
という選択肢が取れることがわかりました.
しかしながら,これは自身が工学系の研究テーマであり,ある程度企業の利益にもつながる分野であるからこそできる選択肢だと思います.
経済的な有利さ
博士後期課程に進学した場合,学振特別研究員に採用されて月20万円です.
採用率約20%のリスクに対しては,正直厳しい数字だと感じてしまいます.
一方で,就職を選んだ場合,一般的な修士卒であれば約月24万くらいもらうことができます.家賃補助などの福利厚生を入れればもう少し多いといったところでしょうか.
もちろん学振は職歴にもなりますし,なにより研究者としての箔がつくといったメリットもあります.
しかし,そもそも学振をとることは「やりたい研究をやるための手段」であって,目的ではありません.
そういった背景から,定期的な収入を得つつ,ある程度の自由度で研究できる企業研究所への就職がかなり魅力的に見えるようになりました.
学位はいつとるのか?
入社後しばらくしてから,社会人ドクターとして入学し,学位の取得を目指すことを考えています.
業績があれば,一年での短縮修了も可能です.
学位取得のためには国際会議での発表や,数本の論文が必要ですが,社会人の方が忙しいことは明白なので,修士課程のうちに論文一本は確保しておきたいところです.
3月から出遅れ就活スタート
というわけで,2月のインターンを終えた後から,就活に本腰を入れることにしました.
一般的には3月から情報解禁で就活スタートという流れのようですが,周りを見渡すと既に内々定を獲得している友人もおり,ビックリしました.
ここからスタートというのはなかなか出遅れ感を感じざるおえませんね.
とはいえ,これまで自身の研究には力をいれてきたつもりですので,どこかの企業の研究所には行けるだろうと思っています.
また吉報をお伝えできるように,まずは就活に注力したいと思います.
追記:4/2
なんとこの記事を投稿し終えた4/2当日に某企業の研究所から内々定をいただきました.
3/1の就職活動開始からちょうど1ヶ月で就職活動終了です.
なんだか呆気ないですが,自分をうまく見せることができたようでなによりです.
今度は就活関連の記事でも書いてみようかと思います.
それでは!