こんにちはRIです.
今回は,「奨学金関連」の記事になります.
二年ほど前にこちらのような記事を執筆しました.
大学院に行くなら第一種奨学金を狙うべき。ノーリスクでハイリターンの投資である理由。
こんにちは。めでたいことに大学院入試に合格しました。これにて、少なくともあと2年は学生生活を延長して、自分の研究に取り組めることになりました。一方で懸念されることが「学費」です。多くの学生が悩むところ...
大学院向けの第一種奨学金は,無金利かつ返済免除をとりやすいことから,「ローリスク・ハイリターン」の投資であるという記事です.
そんな奨学金ですが,ついに先日免除かどうかの結果通知がきました.
私は,ありがたいことに「全額免除」でした.

二年間で約211万円ほどいただいていたので,これが全額もらえるというのは非常に喜ばしいことです.
今回は,同じく免除を目指す皆様のために,全額免除獲得できた業績やそのコツをお伝えできればと思います.
大学院第一種奨学金のおさらい
大学院進学にあたって最も多くの人が申請するのが日本学生支援機構の「第1種奨学金」および「第2種奨学金」です.
第1種奨学金は毎月50,000円あるいは88,000円を無利子で借りることができる奨学金です.
第2種奨学金は毎月2万円~12万円の範囲で1万刻みで選択し,有利子で借りることができる奨学金です.
有利子と言ってもその金利はたった0.2-0.7%程度なので,正直今思えば借りられるだけ借りておけば良かった気もします.
第2種奨学金の利率はこちらのサイトで確認できます.
私が借りていたのは,先ほども述べたように第1種奨学金(毎月88000円)でした.
第一種奨学金の免除
第一種類奨学金には「特に優れた業績による返還免除制度」があります.
これは,読んで字の如く,大学院在学中の研究成果が優秀であれば,第1種奨学金の半額あるいは全額免除を受けられるという制度です.
各大学の各専攻から上位30%が半額免除,さらにそのうちの10%程度(全体の3%くらい)が全額免除を受けられるようです.
見逃しがちですが,”各大学から選ばれる”ので,私のように旧帝大の優秀な人と競り合うことはないので,誰にでも獲得のチャンスがあります.
全額免除を取るための研究業績
私が免除申請に乗せることができた研究業績は以下のような感じでした.
- 査読付雑誌論文2本(両方英文誌,1本はIFありの国際誌)
- 査読付国際会議論文2本
- 国内発表2回
- 競争的獲得資金1件
- 受賞2件
- ティーチングアシスタント2件
- 履修科目全てS評価あるいはA評価
こちらの申請をM2の3月頭らへんまでにやるので,ギリギリ間に合わなかった業績もありますが,それがなくとも大丈夫でした.
ずらずら書きましたが,周りを見る限り,やはり「査読付雑誌論文」の有無で大きく評価が分かれる気がします.学内での活動や授業成績などは良いにこしたことはないですが,業績という意味で言えば差がつきにくいです.
私が全額免除を受けられた要因はおそらく,雑誌論文が2本あり,かつ一本が高インパクトファクターの国際誌であったからだと思います.2年の学生生活の1年半くらいはこの論文関係のことをやっていたので,書いた甲斐があったというものです.
つまり,僕からアドバイスできることはただ一つ,とにかく研究をしっかり進め,論文を書くということです.裏技はありません.
一本論文があれば,その大学のレベルによりますが,ほぼ確実に半額免除は獲得できると思います.
また,大学院で研究に専念して頑張ることは,単に奨学金返済免除につながるだけでなく,就職活動の面でも有利になるかと思います.
小手先の面接練習やESのテクニックを磨くより,実績があった方が説得力があります.
詳しくはこちらで書きましたのでぜひご覧ください.
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まとめ
2年前に「奨学金はローリスクハイリターンの最高の投資である」と豪語していた自分ですが,実際に全額免除を獲得することでこの事実を説得力を持って示すことができたと思います.
社会人一年目から資産+200万でスタートすることができたことも,喜ばしいことです.
返済の必要がなくなったからといって散財するのではなく,浮いたキャッシュでどんどん高配当株を買っていきたいと思います.