こんにちは
突然ですが3Dプリンタを購入しました(?)
というのも,僕は工学系の大学院生なのですが,最近周囲で3Dプリンタ所有している人が増えてきたのです.
実は高校生のとき(2014,2015年くらいなので丁度ブーム時)に3Dプリンタにも触れる機会があったのですが,樹脂が反りまくったり,大きな造形物は途中で失敗したり,積層跡がとても目立ったり,といった感じでした.
当時は3Dプリンタへの期待値が大きかっただけに,「3Dプリンタって意外と大したことないんだな」と思ってしまった記憶があります.
それから約7年.
研究で使いたい部品を友人の3Dプリンタで刷ってもらったところ,これが驚くほどきれいに印刷ができていました.
家庭向けの3Dプリンタでもここまで綺麗に印刷ができる時代になったのか!と感動を覚えました.
そういう経緯で,3Dプリンタ熱が再燃し始めで,気が付いたら「prusa i3 MK3S +」を買ってしまったというわけです.
prusa i3 MK3S +は組み立てキットで約10万円,組み立て済みで約15万円する3Dプリンタで,家庭用にしてはそこそこ高い部類に入ります.
ですが,安価な中華3Dプリンタを買っては,満足できず買い換えるといった方が多いようで,それならばと意を決して,こちらのprusa i3 MK3S +の購入に踏み切りました.
今回,せっかく10万もするのキットを買ったので,思い出として印刷までの経緯を記事にしたいと思います.
おそらく長い道のりになるので,3,4記事に渡って書くことになると思いますが,対戦よろしくお願いします.
Amazonで買うか公式サイトで買うか
2021年6月時点での「Prusa i3 MK3S +」の購入方法は,
- 国内Amazonで購入
- 公式サイトから購入
は主流のようです.
公式サイトから購入する方が商品価格自体は安いのですが,送料と関税によって,その差はなくなります.為替によっては,高くなってしまう場合もあります.
したがって,僕はAmazonから購入しました.
ちなみに組み立てが面倒だという人は組み立て済みverの販売もあります.
開封!
箱はこのような感じです.
輸入品だけあって,箱はなかなかボロボロになっており,中身が大丈夫か少し心配でした.

箱を開けると,分厚いマニュアルと…
(Amazonから購入すると親切に日本語マニュアルをつけてくれるようです.)

噂のハリボが出てきました.(なぜハリボなのかは本記事に最後でわかります)

続いて,内容物の確認です.
外箱はボロボロでしたが,中も個別に梱包されているので,品物には全く問題はありませんでした.

それにしても分厚い組み立てマニュアルです.
組み立てにまるまる二日くらいかかると聞いていましたが,どうやら本当のようですね…

組み立て開始!
それでは組み立てていきます.
3Dプリンタのキットというとビビってしまう方もいるかと思いますが,この「Prusa i3 MK3S +」はなにから何まで非常に親切です.
まず,必要な工具が全て同梱されています.

また,パーツたちも,各章ごとに小分けにされており,かつ,間違えないように実寸大のシールが貼ってあります.
例えば2章の「y軸組み立て」ではこのような感じ.


もちろん,マニュアルも詳しすぎるくらい丁寧に書いてあります.
正直この記事を書く必要がないかと思ってしまいます.
y軸の組み立て
まずは最初の工程.y軸を組み立てていきます.
フレームの組み立て

ただねじ止めしていくだけです.
電動ドライバなどあると楽に作業できると思います.



続いて,y軸のベルト滑車の取り付け.
この辺は結構3Dプリンタで印刷された部品が多いです.
ナットをプラパーツに埋め込むのが少し大変です.

y軸ステッピングモータ周り.

ステージ裏のベアリング.
ベアリングのボールの向きに注意します.


y軸ベルトの固定.

フレームにステージを取り付けて行きます.
2本のスムーズロッドがきちんと並行になっていないと,ステージがスムーズに動かなくなり,部品を痛めたり,騒音のもとになるので,しっかりと調整します.

最後にy軸ベルトを取り付けます.
ベルトの調整機能もよくできていますね.

y軸の組み立てが完了しました!
基本的にねじ止めの工程のみでした.
やはり自分で組み立てると,調整に気を使わないといけない部品(ベルトやスムーズロッド等)がわかってきますので,後々のトラブルにもしっかり対応できるようになる気がします.

章の最後にはこんな工夫も.

そう,冒頭で述べたハリボです.
prusa i3 MK3S +の組み立てでは,一区切りつくごとにハリボを食べていくようです.
なんとなくどの辺まで進んだのかわかります.ここまでで15%のようです.
まだまだ先は長い….

ということで,とりあえず「y軸の組み立て」分のハリボをいただいて,今日のところは終わりにしたいと思います.
それでは.