【prusa i3 MK3S+】キャリブレーション,テスト印刷してみる.

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こんにちは

今回で5記事目となった「prusa i3 MK3S+」関係の記事です.

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今回は遂に,動作確認とキャリブレーション,テスト印刷の工程になります.

果たして無事動くのでしょうか?

組立済み品ならまだしも,今回は自身で組み立てているので非常に不安です.

動作は問題なさそう!しかし…

マニュアルの特に配線部分を改めて見直し,間違っていないことを確認したのち,電源を入れます.

すると,しっかりと液晶ディスプレイが表示され,キャリブレーションが始まりました.

というわけで,配線部分に関しては問題なさそうです.

しかし,キャリブレーションの工程の一つである,x軸,y軸,z軸の長さのチェック部分でいきなりエラーを起こしてしまいました.

上のエラーですが,どうやらソフト側で想定しているx軸の長さと,ステッピングモータで測ったprusa 伊3MK3S+のx軸の長さが異なるために発生するエラーのようです.

ぱっと見では歪みもなく,問題なさそうです.

はてどうしようかと思い,とりあえずprusaのフォーラムを覗いてみますと,こちらに記載がありました.

以下引用です.

Position of zip ties on the cable-holder
Make sure the zip ties are situated exactly like instructed in the assembly manual. You want the top zip ties on the very top (green arrows) or cleanly against the printed cable-holderZip ties must not interfere with either end of the axis Einsy-door or the PSU. Move the extruder to each end and check if the zip ties are touching either end.
The bottom zip ties holding the heater and thermistor cable must also be positioned so they do not interfere with the ends of the axis (purple arrows), but also do not touch the Heatbed-cable-cover. Make sure they are cut flush with the head of the zip tie.
(Deeplの訳:組立マニュアルに記載されている通りに、結束バンドの位置を確認してください。一番上の結束バンドを一番上(緑の矢印)にするか、印刷されたケーブルホルダーにきれいに当てるようにします。結束バンドは、軸のEinsy-doorやPSUのどちらの端にも干渉しないようにしてください。エクストルーダーをそれぞれの端に移動させ、結束バンドがどちらかの端に触れているかどうかを確認します。

ヒーターとサーミスタのケーブルを固定している下部の結束バンドも、軸の端に干渉しないように(紫の矢印)、またヒートベッドのケーブルカバーにも触れないように配置する必要があります。これらのケーブルがジップタイの頭と同じ位置でカットされていることを確認してください。)

引用元:Prusa Knowledge Base

僕はまさにこれでした.結束バンドの頭が干渉し,距離を誤認させてしまっていたのです.

これを直すとx軸のエラーはすんなり直り,y軸とz軸は問題なくクリアしました.

xy軸がわずかに垂直ではないけど,印刷には問題ないですよ(プリンタ側で補正できますよ)というメッセージが出ました.

メッシュベッドレベリング

続いてメッシュベッドレベリングの実施です.

この行程では,ヒートベッド上の9つのポイントについて,ベッドとエクストルーダのセンサ(SuperPINDA)との距離を計測し,ヴァーチャルメッシュを作成します.

これにより,プリント中ベッドがわずかに反っていても正確に表面を辿れるようになります.

こちらも放っておくだけで完了しました.

ファーストレイヤーのキャリブレーション

最後にエクストルーダのノズルの先端の高さを調整します.

ジグザグのパターンが印刷されるので,この間にノズルの高さを調整します.

フィラメントはキットに付属していた「Prusa basic filament sliver 1.75mm (PLA)」を使用しています.

ノズルの高さが高すぎると,フィラメントがヒートベットに定着しませんし,低すぎるとヒートベットを傷つけます.出てきたフィラメントがわずかに押しつぶされるくらいの高さがベストのようです.

テスト印刷

調整が終わったらSDカード内に予め保存されている「Prusaロゴ」を印刷してみます.

いい感じに最初のレイヤーが印刷できています.

ぼんやり眺めているとあっという間に完成です.

非常に綺麗に印刷できていました.

ここまで長かっただけあって感動です.

他のものも刷ってみます.

SDカード内に入っていたホイッスルを印刷してみます.

おお!積層痕がとても綺麗!

少し離れたところからみれば3Dプリンタ製ってわからないと思います.

他にも謎のキャラクターや眼鏡掛け,バットマンのロゴなど印刷してみました.

PLAが扱いやすい素材だからなのか,反りや印刷の失敗はいまのところありません.

まとめと今後

今回は「Prusa i3 MK3S+」の動作確認,キャリブレーション,テスト印刷を行いました.

キャリブレーションで少し詰まりましたが,prusaの公式ページが非常に充実しているので,解決することができました.

そのほかは特に大きなトラブルなく,案外呆気なくテスト印刷まで終えることができました.

今回はキットで購入しているので,果たしてちゃんと動いてくれるのか,破壊したら10万が消し飛ぶんじゃないか,と不安な気持ちがかなりありましたが,なんとか大丈夫でした,

組立済verではこれらのキャリブレーションまで完了した状態で出荷されるようなので,とにかくすぐに何か印刷したいという場合は差額5万を払っても組立済verを買ってもいいかもしれませんね.

ここまでの時間と手間を考えれば差額の価値はあると思います.

ただ私はキットverで購入してよかったと思っています.

各軸の構成や,エクストルーダ,各種センサの役割,そしてキャリブレーションの行程など,3Dプリンタに関して学ぶ部分がかなり多かったからです.

これらの知識は完成品を買ってしまった場合,なかなか身につきづらいと感じます.

さて,ここで本体の組立・印刷までは終わりましたが,最後に「Prusa i3 MK3S+」をより便利に使うための機能を追加したいと思います.

それらについては次回の記事で書きたいと思います.

↓察しの良い方は下の印刷されたパーツを見て,何がしたいのかわかると思います.

それでは!

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