【大学院生向け】余った奨学金は投資・資産運用にまわすべきだと思う

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こんにちはRitsuです。

以前こんな記事を書きました。

「大学院に進学するなら必ず日本学生支援機構(JASSO)の第一種奨学金を申請するべき!」という記事です。

詳しくは上の記事をご覧いただきたいのですが、理由を簡潔に述べると、

・審査基準が「本人及びその配偶者の年間収入が299万円以下」なので、ほとんどの人が該当する。
・修了時、大学院の中で上位30%以上の業績であれば、半額or全額返還免除が受けられる

というメリットがあるからです。

大学の方では第一種奨学金に通らなかった方、あるいは、収入基準を満たせなかった方にも大学院からは「無利子の第一種奨学金」を受けるチャンスがあります。

この申請自体には特にお金がかかるわけではありません。第一種奨学金を獲得して、勉強や研究に励み、第一種奨学金の半額免除を受けることができた時、例えば満額借りていた場合(月88,000円×24ヶ月=2,112,000円)場合だったら1,056,000円分自分の手元に入るわけです。

ノーリスクでこのリターンを獲得できる可能性があるのだったら、利用しない手はありません。

奨学金余ったらどうする?貯める?使っちゃう?

第一種奨学金では、月々50,000円と月々88,000円のどちらかを選ぶことができます。

さて、月々88,000円獲得したとして、都内など家賃や物価が高いとことでない限り、生活費が余ることが想定されます。例えば僕の場合、家賃や光熱費、食費を含めて、月々6万円程度で生活しています。

そのため、奨学金分で28000円余り、それに加え、アルバイト代、副業代が入ると意外とお金が余ります。(もちろん研究に集中するための奨学金ですので、アルバイトは減らすつもりです。)

さて、では余った分はどうしましょうか?

余った奨学金は投資に回す

返済を想定して貯めておくのもいいかもしれませんが、僕は投資に回して、運用することを考えています。

なぜなら、余った分を貯めておいて一括で返済するより、余った分を投資に回して得るリターンの方が大きいからです。これは無利子の第一種奨学金を利用しているからこそなせる技です。

例えば月30000円(奨学金の余りと多少のバイト代)を投資に回したとすれば、年間36万円分になります。年利回り5%と仮定すれば、

1年目 : 378,000円 (=360,000円×1.05%)
2年目 : 774,900円 (=(360,000円+378,000円)×1.05%)
ですから、たった二年で+52900円となる試算です。
銀行預金に寝かせておくか、金融資産に変えるかでこれだけの差ができます。
 
奨学金は借金なんだから早く返済したほうがいいんじゃないの?という意見も聞こえると思いますが、第一種奨学金は無利息なので、返還開始後に一括で返済しようが、何年もかけて返済しようが、最終的な返還金額は変わりません。それであれば、在学中から余った分は投資に回すことで、時間を見方につけてリターンを得ることができます。
 

第二種奨学金の場合は…

こちらは有利子です。奨学金なので利率はかなり小さいとはいえ、複利の効果は年数を重ねるごとにも効いてきます。第2種の場合は返済期間を伸ばせば伸ばすほど、返還する額が増えていきますから、使わなかった分は貯金して、一括返還に当てるのがいいでしょう。

余った奨学金を投資に回す具体的な手法→つみたてNISA

具体的に僕は、比較的リスクが少ない、つみたてNISAに余った奨学金を回すことを考えています。

理由は、

・つみたてNISA口座の非課税枠を最大活用したいこと
・つみたてNISAが長期つみたてを味方につけることで利益を最大化できる仕組みであること
です。それぞれについて見ていきます。
 

つみたてNISAの非課税枠を最大限活用しないともったいない

つみたてNISAを利用している場合、年に40万円分(月々33333円分)の非課税枠があります。この余った枠を繰り越すことはできませんから、なるべく限度額まで利用しなければもったいないのです。

月33333円ならば、奨学金が28000円分余り、それに副業の収入を加えれば、無理なく捻出できそうです。

つみたてNISAは若年期から利用するべき

つみたてNISAは、長期のインデックス積み立てを行い資産形成をする仕組みです。

そのため、つみたてNISAには最大20年間の非課税期間が設けられています。

僕が目標とするFIRE(経済的独立とアーリーリタイア)を早く達成するためには、なるべくからつみたてNISAの枠を最大限に活用していく必要があります。もし大学院生のうちから年間40万円の枠を利用してつみたてNISAを行えば、本来より2年早く積み立てを終えることができます

20年のうちの2年ですからかなり大きいです。

つみたてNISAにつっこむことでお金を使いすぎないようにする

つみたてNISAの制度を利用して、月々入ってくるお金を自動的に投資信託の購入にまわすことで、お金の使いすぎを抑制します。無利子の奨学金だと、つい使ってしまいそうですが、予め定期買い付け設定をしておくことで天引きをします。

学生のうちから、入ってきたお金の何割かを淡々と金融資産に変換する習慣をつけておきたいのです。

高配当株の買い付けに回すという手も

もちろんつみたてNISA以外にも優良な投資手法はあります。高配当株への投資です。

こちらは主に配当金狙いでの投資になります。学生の投資額ではもらえる配当も少額ですが、若年期から高配当株という「金の卵をうむ鶏」を育てる感覚を養っておくのは十二分に価値のあることだと思います。

インデックス投資と高配当株投資の違いについてはこちらでまとめました。

追記:実際に高配当米国ETFの買付をスタートしたので記事にしました。

奨学金を投資に回すことについての賛否両論について

奨学金とは経済的に困難な学生に貸与されるべきであって、投資に回すような余裕のある人には貸与するべきでないという意見があります。

これについては賛否両論あります。

もちろん奨学金をもらいながら、勉強を疎かにしていてはいけません。しかしながら、僕はお金の運用によって学べる「金融リテラシー」もその人の今後の人生においてかなり重要な要素であると思っています。そして、そのために奨学金を一部使うことに関しては全く問題ないと考えています。

奨学金を借りるにあたって、その利用方法を領収書で提出したり、申告したりということはありません。つまり、その奨学金の使い方は借りた本人に委ねられているということであり、有効かつ計画的に利用できていれば、問題ないと言えます。

まとめ

今回は奨学金を一部投資に回すことに関してでした。

まとめると以下の通りです。

  • 無利子の奨学金を一括返済する意味はない
    余った奨学金は貯めずにどんどん投資に回して運用するべき
  • 大学院生のうちからつみたてNISA口座の非課税枠を最大利用
    時間を味方につけて、本来より2年早くつみたてを終えることができる。
  • 奨学金を投資に回すのはいかがなものか?
    投資によって学べる金融リテラシーも学生のうちにやっておくべき立派な勉強なので問題ないと思う。

これだけのことを書きましたが、僕は現在第一種奨学金の申請中であり、まだ貸与が決まったわけではありません。

もし採択されれば、今後はこれらの方針で運用して参りたいと思います。

もちろん大学院生活の方も頑張って、半額免除あるいは全額免除を目指します!

つみたてNISAのついてはこちらで書いています。

僕は楽天証券でつみたてNISA口座を開設してつみたてをしています。楽天証券でつみたてNISAをするべき理由はこちらで書きました。

追記: 6/10

無事、第一種奨学金の採用が決まりました。

突然口座に88,000円×3=264,000円が振り込まれたのでびっくりしましたが、とりあえず安心です。「親の収入は関係なく、本人の収入と成績のみ見られていますので、僕のような一般的な家庭の学生であっても十分採用の可能性はある」という、この記事の信頼性を担保できたと思います。今後は二年後の半額/全額免除を目指し、学業と研究に勤しみたいと思います。