【書評】「スマホ脳」を読んでわかった,SNSと脳のメカニズムについて

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こんにちは

久々に書評を書いてみようかと思います.

タイトルは「スマホ脳」です.

スマホが必要不可欠な存在となった現代人にとって,かなり有用な内容となっていたため,個人的に要点を掻い摘んでまとめてみたいと思います.

特に,SNSに関する部分の内容は,自身が以前感じていた感情を的確に説明されており,非常に参考になる内容でした.

フェイスブック,インスタグラムなどのSNSが成功した理由

Facebook,インスタグラムを利用している人は非常に多く,特にFacebookに関しては,全世界の3人に1人は使っていると言われています.

僕の周りでも,使っていないという人が珍しいくらいです.

では,なぜこれらのSNSはこれだけ多くの人の日常に根付いたのか?

それは,我々人の脳の仕組み,つまり,報酬系のメカニズムの数々にダイレクトにハッキングしているからである,と本著では述べられています.

人には「自分の周囲の人のことを知っておきたい」という欲求と,「自分のことを話したい」という欲求があります.

その前に….

この欲求の根源的理由は狩猟時代へと遡ることで明らかになります.

なぜ急に狩猟時代の話なんだ?と思うかもしれません.

現生人類の歴史は,その99.9%の期間は狩猟の時代であり,こんな世界で生き延びるために人の脳は進化を続けてきました.SNSが普及したのはこの20年ほどです.

これを考えれば,狩猟時代の人類と今の人類では,取り巻く環境が違っていても,その脳の本質的なメカニズムは変わっていないだろうということがわかります.

つまり,現代のデジタル社会から受ける影響を考えるためには,狩猟時代から続く,人本来の基本設定,脳のメカニズムを理解する必要があるわけです.

本題へ

さて,ではなぜFacebookやインスタグラム が成功したのか?

常に命の危険にさらされていた狩猟時代において,人が生き延びるためには,周囲の人との協力が必要不可欠でした.この周囲との協力を得るためには,他人の情報を知ること,そして自分のことを話すことで,周囲の信頼を得るという手法が有効でした.そして,他人と自分を比較し,集団の中でのポジションを確認するという作業を行うことで,社会の中でうまくやっていくことを可能にします.

こういった背景から,現生人類には他人のことを知っておきたい,自分のことを知ってもらいたいという欲求が基本設定として備わっていると考えられます.

この本能レベルで人が持つ社交への強い欲求をハッキングし,大成功を収めたのがFacebookです.

人がもともと持つ生き残り戦略を巧みに利用したわけです.

SNSが心に不調をきたす理由

SNSを利用することで,社交に対する強い欲求が満たされるようになりました.

本来は出会うことのなかった人と出会うことができ,これにより,人が一生のうちで出会う人の数は,SNSがなかった時代に比べ,飛躍的に増えたことは間違いありません.

一方でそれを手放しに喜ぶこともできません.

SNSをやっていれば,世の中の成功者の投稿を絶えず見ることになります.

絶え間なく投稿される完璧な人生を見続けると,「良い人生とはこうあるべきだ」という基準が手の届かない位置に設定されてしまい,その結果自分は最下層にいると強い劣等感を感じるようになります.これにより,本来は幸せを十分に感じることができるほどに充実した生活をしているのに,SNSにより幸福度が下がってしまいます.

実際にFacebookとTwitterのユーザーの3分の2は自分なんかダメだと感じているという研究結果も出ているようです.

個人的には,SNSが普及してから生まれた子どもたちへの影響が顕著だと考えています.子どものうちはあらゆることに挑戦し,自分の得意なことや可能性を見つけることが大切だと思いますが,SNSによって,幼いうちから凄すぎる存在を目の当たりすると,一気に打ちのめされて,その道へ進むことを諦めてしまいそうです.SNSの利用によって,可能性の芽を摘まれてしまうわけです.

SNS断ち8ヶ月目の感想

僕自身,昨年の9月くらいからSNS断ちをはじめ,早くも8ヶ月が経過しました.

理由はtwitter依存だったときの,スクリーンタイムを見て絶望したためです.

以前SNS断ちをしてから1ヶ月くらい経過後の感想を記事にしました.

簡単にまとめますと,SNSをやめたことで以下のことを感じました.

  • 時間が余るようになり,趣味や研究に充てる時間が増えた.
  • SNSが気にならないので,集中力が続くようになった.
  • 他人と比べることがなくなり,精神的にすり減ることがなくなった.

そこからかなり時間が空き,以前の記事であげた内容以外の変化も感じるようになってきた気がします.

  • スクリーンを見る時間が明らかに減り,睡眠の質が上がった結果,早寝早起きができるようになった.
  • SNSで他人の情報を知り得ないので,友達との会話が新鮮になった.

SNSやめたら全てうまくいくようになった

個人的には,SNSをやめたことで,全てうまくいくようになりました.

時間があるので,研究はもちろん,毎日の筋トレや英語学習も習慣づきました.夜やることがないので,早く寝るようになり,結果として朝早起きできるようにもなりました.就活にも集中でき,第一志望の会社に内定できましたし,研究も業績も溜まって,奨学金の免除も見えてきました.加えて,このブログもなんとか続けられております.

Twitterに時間と集中力を奪われていた学部生時代が本当に悔やまれます.

まとめ:SNSとの向き合い方を考えよう.

現代病ともいえるSNS中毒.

自分は大丈夫だと思わずに,いったいどれだけの時間と集中力をSNSに奪われているか,一度振り返った方がいいと声を大にして言いたいです.

僕自身,学部生のときはTwitter依存の生活をしており,あのときどれだけの時間と集中力を無駄にしていたことか...と悔やんでも悔やみきれません.

SNSを上手く使えている人なんてほとんどいないんじゃないかと思います.

誰かに習ってSNSを始めたわけではないですし,この十年で登場したものなので,人の脳が適応できているはずがありません.

僕はとにかくSNSに手を出さないために,アカウントごと全て消しました.

ここまでしなくてもいいかもしれませんが,スクリーンタイムの制限をしたり,パソコンからのみ閲覧するようにしたり,工夫をして,うまくSNSと向き合うようにすることが必要だと考えています.

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