こんにちはRitsuです。
突然ですが、大学生の皆さんは「資産運用」や「株式投資」を理解していますでしょうか?
僕の周りの人に実際に聞いてみると、投資家というと1日中画面に貼り付いて取引している人を想像したり、ギャンブルだと思っている人が多いようです。
確かにデイトレーダーと呼ばれる人は毎日相場に張り付いていらっしゃるのかもしれませんが、中には何年という単位で継続投資を行う長期積み立て投資、あるいは配当金目当ての高配当株投資をやっている人もおり、その投資形態は人によって様々です。
そしてなにより、株式投資は社会人になってからじゃないとできないと考えている人が多いです。しかしこれは誤りで、今では成人していれば自分でネット上で証券口座を開設して取引することが可能です。
また、何十万という元手がなくとも、少額からの投資が可能な制度もあります。今はやる気と行動する力さえあれば、大学生でも簡単に株式投資ができる時代になっているわけです。
僕も株式投資に興味を持ち、いろいろ勉強した結果、「つみたてNISA」が一番今の自分に適していると考え、今回始めることにしました。
この記事では
・つみたてNISAの魅力は?
・つみたてNISAが大学生に向いている理由は?
・つみたてNISA口座はどこで作るべきか?
といった内容を書いていきます。
つみたてNISAを知る前に
つみたてNISAを理解するためにはまず”投資信託”についての前提知識が必要です。
投資信託とは…
投資信託(ファンド)」とは、一言でいえば「投資家から集めたお金をひとつの大きな資金としてまとめ、運用の専門家が株式や債権などに投資・運用する商品」で、その運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みの金融商品
引用元:投資信託協会
簡単に言えば、通常であれば自分で銘柄を選び購入するところを、代わりに専門家がやってくれるというものです。
投資信託の商品は国内株式、海外株式、債券などの商品に分散投資するので、爆発的な利益は見込めないもので、暴落のリスク回避にもつながります。
株式投資でよく言われる「ひとつのカゴにたくさんのタマゴを盛るな!」というものです。全部同じカゴにタマゴを入れていると、落としたときに大惨事だが、分けておけば一つ落としても被害が抑えられるって話です。
株についても同じことが言えます。単一銘柄に集中投資していた場合、成長企業であれば大きなリターンが見込めますが、経営悪化したときのダメージもまた大きくなります。今の時代、安定企業と言われている企業でも明日なにが起きるかなんてわかりませんから、リスクを適度に分散しておくべきです。
その代わり利益も分散されますので、爆発的な利益は見込めません。
このことから投資信託はローリスク・ローリターンの金融商品といえます。
今回紹介する「つみたてNISA」とはこの「投資信託」という商品を主に扱う投資の仕組みです。
つみたてNISAとは?
「つみたてNISA」は2018年1月から始まった、比較的新しい制度です。
「つみたて」とは読んで字のごとく、”積み立て”することです。
ではNISAとはなんでしょうか?
NISA(Nippon Individual Savings Account)とは「少額投資非課税制度」のことです。
通常、株式や投資信託などの金融商品に投資をした場合、これらを売却して得た利益や受け取った配当に対して約20%の税金がかかります。
NISAは、「NISA口座(非課税口座)」内で、毎年一定金額の範囲内で購入したこれらの金融商品から得られる利益が非課税になる、つまり、税金がかからなくなる制度です。
イギリスのISA(Individual Savings Account=個人貯蓄口座)をモデルにした日本版ISAとして、NISA(ニーサ・Nippon Individual Savings Account)という愛称がついています。引用元: 金融庁
金融庁のページに詳しく書いてあります。
日本では株取引などによる運用益に対して、20.315%の税金がかかります。例えば、100万の利益が出たら20万程度は持って行かれるということです。これは非常に痛いですよね。
しかしNISAを利用すると、最大10年間までの運用益であれば税金がかかりません。※上限額を超えると課税されます。
つまり、先ほどの運用益の100万円は丸々自分の元に入ってくることになります。
そしてこの従来のNISAを変更して、「長期投資」「積立」向けにしたものが「つみたてNISA」です。
従来のNISAとつみたてNISAの違い
従来のNISAとつみたてNISAの違いをまとめます。
NISA | つみたてNISA | |
利用できる人 | 日本に住む満20歳以上の誰でも | 同左 |
新規に投資できる期間 | 10年間 | 20年間 |
非課税期間 | 投資した年から5年間 | 投資した年から20年間 |
年間投資上限額 | 120万 | 40万 |
累計非課税投資上限額 | 600万 | 800万 |
投資対象商品 | 上場株式、投資信託/EFT | 金融庁の基準を満たす投資信託/ETF |
投資方法 | 一括買付、積立 | 積立 |
資産の引き出し | いつでも | 同左 |
金融機関の変更 | 年単位で可能 | 同左 |
NISA、つみたてNISAともに対象商品は上で説明した「投資信託」です。つまりローリスク・ローリターンの投資です。
つみたてNISAの魅力とは?
つみたてNISAの主な魅力としては
・金融庁の基準を満たす安全な投資信託・ETFのみに商品が限定されていること
という点が挙げられます。
比較的安全かつ、買付も積立のみで少額から始められるので、初心者には始めやすい仕組みだと思います。
ただしより大きな額を投資したい場合や、一括で投資したい場合はNISAの方がいいでしょう。
このあたりは自身の投資額や積立期間によって決める必要があります。
ざっくり行ってしまえば「つみたてNISA」の目的は、
銀行に眠っているお金をなるべく安全に働かせて、長い目で見た将来の資産形成しよう!
ということです。
つみたてNISAでどれくらい資産が増えるのか?
つみたてNISAを利用することでどれくらい資産が増えそうなのか、実際にシミュレーションしてみます。
“あくまでシミュレーション”であり、年によって利率は変わりますし、”リーマンショック”のようなインシデントもあるうるので参考までです。
例えば5%程度の利回り、毎月3万(年40万が限度のため)で20年間運用すると…


5%ってたったそれだけ?と思うかもしれませんが、最終的な金額は積立金額720万に対し、1222万円になります。
毎年5%とはいえ、再投資を続け、年数を重ねると指数関数的に増えていき、かなりの威力を発揮していることがわかるかと思います。複利の力です。
一旦買付設定を行い定期的にリバランスを行うだけで500万増えるということになります。
そしてつみたてNISAは非課税口座ですので、本来なら100万も税金で取られるところが、そのまま運用益になり、自分の手元に入ります。
こんなの利用しない手はありません。
ただし一般的な大学生は毎月3万も、積立できないでしょう。
今度は毎月5000円で20年間積立した場合もシミュレートしてみます。
(就職すれば月5000円以上は捻出できるとは思いますし、非課税枠がもったいないので積立額を増やすべきですが)


最終金額が200万(積立120万+運用益80万)なので流石に月3万の積立に比べたら少ないですね。
ですが、なにもせずに銀行に寝かせておくだけに比べれば遥かにいいと思います。
月5000円という少額からでも始められるのがつみたてNISAの魅力です。
まとめ : つみたてNISAは大学生でも始められる株式投資
今回、学生という立場からつみたてNISAについて書いてみました。
結論としては
・比較的リスクの少ない投資ができる
少額投資について思うこと
とりあえず僕も月5000円で積立運用していきたいと思いますが、非課税枠が勿体無いので今後無理のない範囲で積立額を増やしていきます。
つみたてNISAはどこで開くべき?
さてここまできて、つみたてNISAを始めてみようと思った方もいるかもしれません。
僕は元々住信SBIネット銀行を使っていたこともあり、なにも考えずにSBI証券でつみたてNISA口座を開設しました。
しかし、あとあと「楽天経済圏」に移行していった結果、楽天証券でつみたてNISAを行った方があらゆる面でお得だということがわかり、SBI証券から楽天証券につみたてNISA口座を移行しました。
理由は以下の記事に書いていますが、簡潔に書くと
・その楽天ポイントでさらにつみたて買い付けが行える。
記事が見つかりませんでした。
つみたてNISA口座の開設は慎重に
つみたてNISA口座は特別な口座なので、複数の証券会社で同時に開設しておくことができません。
移行にはちょっと厄介な手続きが必要で時期も限られているので注意してください。
以下に移行のための具体的な手順と、実際にかかった期間をまとめています。
記事が見つかりませんでした。
学生のうちから金融リテラシーという”戦闘力”を身につけ、セミリタイアを目指しましょう!
↓銘柄についても書いていますのでぜひご覧ください。
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またつみたてNISAについてはこちらの書籍が非常に参考になりましたので、紹介します。
著者はつみたて投資を続けることでアーリーリタイア(早期退職)を達成していますので、かなり説得力がありますよ。
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